本所青年部会(山本隆司会長)では、9月15日定例の月例会を開催。例会行事では、小野毅さん(小野毅税理士事務所・本会会員)を講師にキャッシュフロー・未収金回収についてをテーマに講演会を行いました。
キャッシュフローとは文字通り「現金及び現金同等物(キャッシュ)の流れ(フロー)」のことで、現金の流出入を示すもの。
利益とは違います。
利益は、発生した収益から費用を差し引いて計算します。これを累計していくのが「損益計算書」となります。しかし、実際には、利益は、売掛金になったり、減価償却費を払っていない、法人税等の支払い等などの状況があり、結果的に決算書上で黒字であるのに倒産してしまうということもありえるため資金繰りが重要となってきます。
そうした中、売掛金等の未収金の回収では、今までは少額であるから法的手続きを取りにくかった債権問題について、少額訴訟により従来より簡単に手続きを行えるようになっています。
少額訴訟制度とは、60万円以下の金銭の支払いを求める訴えについて、その額に見合った少ない費用と時間で紛争を解決する訴訟制度。各地の
簡易裁判所において裁判が行われ、原則としてその日のうちに審理を終え、判決が出されます(平均して1~2時間程度。訴えを提起してから実際の審理が行われるまでに、平均して40日ほどかかります。)。
通常の訴訟と異なり、簡易迅速な解決を図るために特別な手続が用意されています。 訴状も1枚両面の用紙を記載して提出すれば行えます。
また、請求書を送付しただけでは、回収の出来なかった未収金についても、内容証明などを利用することにより、回収できることもあるなど実例を含くめながらのお話をいただきました。