半どん夜市改善のための
提 言 書

半どん夜市主催町内会 各位

 大正14年に本町2・3丁目商店街界隈にてはじまったといわれている「半どん夜市」は、長きにわたり、地域の商栄会・町内会が主体となって運営されてきました。

 地域住民・子ども達の笑顔と思い出を数多く作り出し地域のふれあいの場として、また、子ども達の道徳心向上の場として活用され、そして何よりも三原の夏の風物詩として親しまれ発展してきたと認識しています。

 しかし、主催町内の方々にご意見をお聞かせ頂く中で、「商店街の空洞化、高齢化等に伴い、運営上の負担が増し今後の運営に対し危惧されている。」とのことから、平成14年度、三原商工会議所 青年部会 まちづくり委員会では、歴史ある半どん夜市の燈を消さないため、町内会の方と協議を行い、「夜店発展実行委員会」を設置。
 半どん夜市を主催する地域町内を支援し、第三者の出店を促す「チャレンジ出店」募集をはじめとする事業を行ってまいりました。

 本年度の事業を振り返り、次の通り提言書を作成いたしましたので提言いたします。

三原商工会議所
青年部会 
  会 長 伊 達 和 仁
青年部会 まちづくり委員会
 委員長 平 川 雅 己

半どん夜市実施運営に必要な8つの事項
半どん夜市の今後の取り組み方として、半どん夜市に関わるさまざまなプロセスを一つのフレームの中に収めてみました。


顧客満足
3.顧客・市場の理解と対応
お客様は …誰 ? … [子供たち、商栄会、町内会、市内外の企業、スタッフ、三原市民、近隣の方々]
お客様は …どんなことを望んでおられるか?
・子供……………………遊び、
・商栄会・町内会………人々のふれあい、楽しい・優しい人が多い
・市内外企業……………宣伝・PR
・三原市民………………風物詩
お客様は …満足して下さっているか?(お客さまの評価と自分の評価は合ってるか)→ アンケートの実施
・例年より人手が多かった、また会場内への滞留時間は長かった。
・リピーターが多かった
・保護者の立場として、半どんは、風紀上安心して子どもたちを参加させられる祭りである
(商栄会の方の達が主催されることでの安心感)
・地域外の人にとって懐かしさを思い出させてくれる祭りである。
お客様の …苦情を素直に聞いているか?
・トイレがない  ・価格が高くなった  ・駐車場確保
お客様との…関係強化がはかられているか?
・町内会での出店の値段調整
・幼稚園児の招待(夜店券の有効利用)
方向性

1.運営ビジョンとリーダーシップ

三原市民のための夜市
地域だけではない三原市民のための半どん夜市。
子どもたちに夢を与える
子ども達の笑顔と三原の匂いが心に残る思い出場としての半どん夜市。
道徳・文化を伝える
地域住民とふれあい、また、道徳心を伝えていける場としての半どん夜市。

 夜店発展実行委員会では、上記コンセプトを基に、「三原の夜市」としていくため、市内企業のPRを始めとする地域内外の第3者による出店を促すことにより、更なる出店者、来場者の増加を図り、地域の人々、子どもちのふれあいの場として夜店を活用するとともに、将来、地域住民と商店街の掛け橋になる催しとしていくため、夜店の発展と円滑な運営等、各種サポート活動を行い、各商栄会、町内会の夜店運営負担の軽減と円滑な相互連絡の窓口として活動を行います。

2.運営における社会的責任

  • 大正14年から始まった文化の継承
  • 日頃の感謝の意味を込めて
  • 市民・地域事業者のコミュニティー創造
  • 内容を変化を伝えるためのPR
業務の進め方

4.戦略の策定と展開
 夜店発展のため、各商栄会、町内会より役員を輩出していただき、実行委員会を組織、運営していく。 
 その際、外部からの意見アイデア等新しい意見を取入れるために第三者的立場の方にも参加していただきたい。

スケジュールの早期化と時系列チェックリストの作成

5.人材開発と学習環境
お客さま満足を追求する為の教育は十分行われているか?
(礼儀マナー、技術情報、環境情報などの情報はいつでも知ることができるか)
自己啓発のための教育は十分行われ効果を出しているか

6.プロセス・マネジメント
・ 夜店運営をを効果的に進めるための方法は常に改善が行われているか
・ 出店者だけでなく、社会全体の協力を求め来場者の拡大を図る。
・ 会社(出店者)とのことも含めて考えられているか会社全体(半どん)の力を活用してお客さま満足を追求する仕組みが活用されている。

①連絡会議 ②各種届出・安全対策  ③広報活動 ④来場者・出店者アンケート ⑤チャレンジ出店事業 ⑥情報の共有化 ⑦アルバイト募集 ⑧夜店券の発行 ⑨その他
目標と成果

8.活動成果
顧客・市場の理解と対応
お客様は十分満足されているか
出店者は十分満足されているか

その満足度を高めるための方法が常に考えれているか

アンケートの結果参照

社会的責任と企業倫理の成果
アンケートの実施
・顧客満足調査
・モニター調査(幼稚園児保護者)
情報基盤

7.情報の共有化と活用
・3町内間で、お客さま満足を追求するための情報が集められているか?
・なんのための情報収集か理解されて集められているか?
・情報は常に新鮮か?
・いつでもその情報を知ることができるか

夜店発展実行委員会設置とその目的
 半どん夜市の主催は、本町中央通・本町1丁目・帝人通りの商栄会・町内会ですが、3つの地域の連携を図るために、夜店発展実行委員会を設置する必要があります。
 夜店発展実行委員会は、前述のコンセプトを基に、「三原の夜市」としていくために、市内企業のPRを始め、地域内外の第3者による出店等を促すことにより、更なる出店者、来場者の増加を図り、地域の人々、子どもちのふれあいの場として夜店を活用するとともに、将来、地域住民と商店街の掛け橋になる催しとしていくため、夜店の発展と円滑な運営等、各種サポート活動を行い、各商栄会、町内会の夜店運営負担の軽減と円滑な相互連絡の窓口として活動を行います。

夜店発展実行委員会設置のメリットと今後の展望
 ・商店街の空洞化、高齢化により、慢性的な人手不足となっている。
 ・活動の期待できる若手の人員の不足が目立ち、一部の人の負担率が極めて高い。

 従って、毎年の慣例で間際になって準備されることとなり、夜店の数・種類も例年と変わらず、毎年代わり映えしないことになり来場者も飽きを感じているのではないでしょうか?
 実行委員会を組織し、早期に活動を開始し、半どん夜市の抱える諸問題(企画・アイデア・人員・許可届出・情報発信・夜店券等)について協議を行うことで、問題解決が行なえるようになると思われます。
 また、設置により、3町内の連携が図られ、一つの「半どん夜市」を企画・演出することとなり、より来場者の楽しめる夜市を創造することができるものと考えられます。

 本年度、実行委員会の一員としてお手伝いをさせていただきましたが、主催者の方々の半どん夜市に対する真剣な取組み、また、運営に大変なご苦労があることを身をもって体験させていただきました。
 反面、子ども達の笑顔に接し本当に楽しかった。半どん夜市は、少しの発想の転換により、ますます発展し三原に夏を告げる風物詩として成長していくものと確信します。

夜店発展実行委員会の組織図


夜店発展実行委員会運営スケジュール

半どん夜市運営改善点チェックリスト

半どん夜市の運営改善のため、次の事項についてチェックしてください。

1. 連絡会議(スケジュール調整)
スケジュール調整(企画・募集)

□ 本町中央通の出店内容
□ 本町一丁目の出店内容
□ 帝人通り の出店内容
□ チャレンジ出店募集のための町内会出店の一覧表


2. 各種届出及び安全対策

□ 道路使用許可(警察署)
□ 食品衛生施設臨時開設届(保険所)
□ 生産物保険
□ 傷害保険


3. 広報活動(情報発信)

□ 新聞
□ CATV
□ FM
□ HP
□ 看板
□ 市広報
□ 会議所広報


4. 来場者・出店者に対する調査

□ 来場者アンケート
□ 出店者アンケート
□ 入込来場者数調査


5. チャレンジ出店事業

□ 募集要項
□ 出店数・場所調整(各町内出店可能数)
□ 出店料
□ 電気使用量
□ 水道使用料
□ 出店許可証発行
□ 出店場所の通知


6. 情報の共有化

□ 実行委員会⇔各町内の情報の共有化


7. アルバイト募集

□ アルバイト必要人数確認
□ 既存アルバイト募集
□ 福祉大生アルバイト募集


8. 夜店券の発行

□ 換金率
□ 換金場所・期間
□ 前売り
□ 12枚目の券(広告活用)

9.その他

□ トイレの問題
□ 駐車場の問題